キャダストルの情報と不動産登記制度の連繋◆佐藤義人

<<目次>> まえおき キャダストルの意義 キャダストルの組織の概要 キャダストルの情報 コンピュータによるキャダストルの文字情報 マイクロフィッシュによるキャダストルの文字情報 紙を素材とするキャダストルの文字情報 普通地籍図 特別地籍図 地籍図の調製と修正 市町村役場の キャダストルに関する情報 不動産登記カードボックスと不動産登記カード キャダストルの情報と不動産登記カードボックスの一致 キャダストルの法的使命 まとめに	コンピュータによるキャダストルの文字情報 　キャダストルの文字情報のコンピュータ化は、現在、キャダストル局に導入された、第二次キャダストル情報改訂計画　Mise À Jour des Informations Cadastrales 2e génération（MAJIC2） により、フランス本国の市町村全体　ensemble des communes métropolitaines　において完了しているものと思われます。 　コンピュータによるキャダストルの文字情報は、そのデータ処理を専門とする広域情報処理センター　Centres Régionaux Informatiques （CRI） へ集中されており、MAJIC2のシステムは、キャダストルのデータベース　bases de données cadastrales　として、組織化され再編成された諸情報　informations　を取り扱っています。 　管轄区域固有のデータベース　base de données propre à son resort territorial　を保有する各キャダストル局　chaque service du cadastre　は、そのコンピュータの端末　terminal　から、自己のデータベースへアクセスすることが可能です。 　コンピュータによるキャダストルの文字情報は、検索的・索引的機能を有するMAJIC2のシステムにより、一筆地　parcelle、 場所　local、 人　personne　あるいは区画　lot　ごとに再編成された情報構造の総体　ensembles structurés d'informations　として再組織されています　regroupées。 　このシステムは、情報の性質　nature des informations　に応じたアクセスモード　mode d'accés　によるデータの検索　consultation　により、検索対象物の明細図　descriptif des entités　をコンピュータの画面　écran　上において再現する　visualiser　ことを可能とします。 　このように、リアルタイム　temps réel　かつ対話方式　mode conversationnel　により運用されているコンピュータシステムの活用　mise en oeuvre d'un system d'informatique　は、管理された膨大な量の不動産情報　volume considérable des informations foncières gérées　に関する、近年のキャダストルにおけるコンピュータ処理の状況　mise en oeuvre de traitements informatiques　を示しています。 〔パリ市風景　chambre des notaire de paris　の冊子より引用〕
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